美容師はクリエイティブな仕事
まず初めに美容師はクリエイティブな仕事でなければいけないと思っています。
クリエイティブとは創造です。
創造とはお客様(ゲスト)が何が似あうのかを考えデザインする事。
ゲストには2種類の方がいます。
①なりたい画像を持っていらっしゃる、またはイメージがある方。
②まったくノープランでお任せの方。
まず②の方は大まかに長さと悩み、何か希望があればお聞きした後に好きなように切らせて頂きます。まさにクリエイティブは100%発揮される楽しい瞬間です。やってて楽しいです。
①の方はこの髪型にしたい!という願望があるので、私はなるべく叶えてあげたいと思っています。
その中でもこんなイメージだけど、後は似あうようにお任せと言われると、ゲスト50:美容師50の対比でクリエイトできます。責任感と楽しさが混ざります。
しかし過去に絶対この画像のままの髪型にしてほしい!という方がいらっしゃいます。
そうなるとゲスト100:美容師0になり、美容師がロボット化してしまうのです。
ロボット化した美容師はクリエイティブな仕事ができなくなり、完全コピーしないといけない作業ロボットになるのです。
私はそんな作業ロボットな美容師の仕事はしたくありません。
今までゲストに喜んで頂きたい一心でして参りました。ゲスト100:美容師0で
も一生懸命もてる技術を提供してきました。
そんな中、100:0の時にロボット化し楽しくないし、自分の持ち味や感性が出せてないことに気づいたのです。
せめてゲスト90:美容師10のクリエイティブの余力を与えて貰えないとMUSEに来る意味が無いと感じたのです。
完全コピーなら他にもたくさん美容室ありますので、そちらでお願いした方がいいと思います。
わざわざMUSEに行って髪を切る、私の良さを引き出してくれるから行くんだ、そんな美容師でいたいと思っています。
もう美容師して20年になりました。お陰様で顧客の方々の支えでここまでやってこれました。ありがとうございます!!
そろそろわがままに美容をしていこうと思います。
もっとゲストが綺麗に輝くような、クリエイティブな仕事をしていきます。
申し訳ありませんがゲスト100:美容師0の方はお断りです。
だって綺麗になれないから。
私がアシスタントしてた90年代初期は、美容師100:ゲスト0の関係がギリギリ残っていました。すごい時代ですよね。
ゲストが椅子に座ったら美容師のされるがまま。
さらに遡ると1960年代イギリスのロンドン。ヴィダル・サッスーンがカットを具現化した。綺麗になりたいならサッスーンに切ってもらう。何も言わず・・・。
それだけ圧倒的な美を追求した美容師。
私はまだまだ到底その思想・技術の到底及びませんが、ing現在進行形でいきます。
未だにファッションとは何なのか?日々考えているし、あらゆる情報を取集してますが答えなどありません。
だから面白いのでしょうね。
長々となりましたが最近思っていることを文章にしてみました。
また気が向いたら書いてみようと思います。
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